H26年度
安西高ニュースへ
 

6月21日(土)平成26年度第1回公開授業研究会

今年度第1回の公開研を実施しました!

 6月21日(土),平成26年度・第1回の公開研究授業を実施しました。今回も,午前中の2時間,全クラス・全教員の授業を公開しました。今回は,会場の都合で数年間実施できていなかった体育実技の授業も見ていただくことができました。
 午後の中心授業は,西川伸二教諭が,生物の遺伝単元の授業を行いました。西川教諭は,本校が協同的な学びに取り組み始めた時期から在籍するベテランです。あたたかく生徒一人一人を大切にするという持ち味が,十分に発揮された授業でした。
 授業検討会では,先ず,中心授業について,本校の教員が,一人一人の生徒の学びのありようについてグループ毎に分析を行いました。孤立しているように見えた生徒の状況や,その生徒への授業者への働きかけの様子をはじめとして,各グループの学びの状況を共有検討することができました。
 フロアの参加者からもアドバイスをいただきました。北川威子先生(元祇園東中学校長)からは,生徒の様子をふまえて「対話は学びの第一歩」との言葉をいただきました。また,三堂和生先生(大竹高校教諭,元本校教諭)は,本校を離れてからも,二つの学校で,協同的な学びの授業を続けているが,グループ学習はどんな学校でも非常に有効だということを改めて実感していると語られました。
 スーパーパイザーの佐藤学先生(学習院大学大学院教授)からは,今回も,中心授業の分析,本校の現状分析,協同的な学びを進めるためのアドバイス等を中心に講演をいただきました。
 本校はすでに約8年,協同的な学びに取り組んでいます。本校を取りまく状況の激しい変化や,教職員の大きな異動(学校長だけでも5人交代しています)等もあり,取り組みの継続性は常に大きな課題となっています。
 佐藤先生は,このような状況をよく御存知です。本校の現状を見て,生徒たちに明るさが生まれており,取組にも歯車が噛み合ってきた感じがする,困難を乗り越えて,次の段階に希望をつなぐ,安西高校の新しい第一歩を踏み出した気がするとの感想を述べられました。
 中心授業については,@授業中の言葉や動きにムダが無い,とても丁寧な授業だった,A立ち位置や生徒への関わり方が良く,先生のやさしさやあたたかさ,生徒たちからの信頼感が強く感じられた,と評価されました。
 協同的な学びを進めるために,今回も様々なアドバイスをいただきました。その中で,次のような点を,本校としては大切にしていきたいと考えます。
・ 生徒の学ぶ力を信じる。本校の生徒たちは,教科学力的な知識は弱いかもしれない。けれど,コミュニケーションすることや探究することはできる。教師が一方的に知識を注入するのではなく,授業の中で,生徒たちが協同で思考・探究し意味づけるということができるような授業を構築することが,教師には求められる。知識を注入しないと生徒が動かないということは絶対に無い。先にグループ学習を行って,後で説明をしていくこともできるはずだ。授業進行を固定的に考えないようにしたい。
・「量」ではなく,「質」の高さを保証する授業にする。生徒のレベルにあわせようとして,安直に学びのレベルを下げていくと,学ぶことが好きな生徒は育たない。また,生徒が安心して学べるように,「学びの作法」を大切にする。しゃべりすぎない。テンションを上げない。生徒の学びを,しっかりと見つめる。基本的な約束事を好い加減に扱うような「雑な授業」をしてはいけない。
・授業の中で,つぶれる子には早く声をかけていかないといけない。友だちどうしが支えたら本人を変えられる。支え合う関係を作っていかないといけない。
 全体会の最後には,塩澤泰世先生(広島県教育委員会高校教育指導課指導主事)から御助言をいただきました。生徒自身が思考する授業を実現するために,どのような形でヒントを与えるかという点から具体的で的確なアドバイスをいただきました。また,ある時間だけ,ある先生だけができたというのではなく,再現性の高い授業ができるように,安西高校としても授業づくりの研究を進めて欲しいという励ましもいただきました。

 今回も,国内外から約80名の方に参加をしていただきました。本当にありがとうございました。
今回の全体会(授業検討)は,これまでの本校のスタイルを活かしながらも,参加された先生方の思いを少しでも汲み取れるように工夫してみました。まだまだ改善の余地はあろうかと思います。お聞きした言葉やアンケート用紙等も十分に分析して,今後より良い研究会を実施できるように努力いたします。
 本年度第2回の公開研は,11月14日(金)に実施します。多くの方に御参加いただき,良い研修・研究の時間を生み出すことができるよう,今後も実践的研究を進めていきたいと思います。