H 27年度
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第2回公開授業研究会 2月10日(水)

     

今年度2回目の公開授業も充実した研究会になりました!!

 安西高校の取り組みの深化について考える研究会となりました

 2月10日(水),今年度,第2回の公開授業研究会を実施しました。今回は,永島孝嗣先生(麻布教育研究所・特別研究員)をスーパーバイザーとしてお迎えしました。平日にもかかわらず,県外(関西・九州)・県内あわせて40名以上の方々に御来校いただきました。
 午前中の2時間は,1・2学年のすべてのクラスの授業を公開しました。
 午後は,平尾 元 教諭が,数学A(1年1組)の提案授業を行いました。「場合の数」について,ネクタイの結び方を通して学ぶという独創的な内容の授業でした。本校の制服はブレザータイプではないのでネクタイに馴染みがない生徒のために,平尾教諭は,全員分のネクタイを準備して,授業に臨みました。生徒たちは,それを活用して,様々な結び方を楽しそうに実体験していました。ただ,設定時間をかなり超過した点と,生徒たちがネクタイに引っ張られて,数学の学習内容を深く学べていたかという点には,やや反省が残りました。
 授業後は,検討会を実施しました。今回は,協同的な学びの授業を初めて参観した方が多く参加されていました。それゆえ,通常の授業検討会とは異なり,参加者全員が,4〜5人のグループに分かれて,先ず授業の振り返りを行いました。
 「生徒の学び」「教師の仕事」「自分が学んだこと」という三つの観点から,じっくりと検討を行いました。各グルーで,色々な質問・疑問を出してもらい,それを安西高校の教員ができる限り答えていきました。経験値の異なる参加者が,それぞれに理解が深まることを目的としたグループ討議でした。
その後,永島孝嗣先生から,講評・講演をいただきました。
 永島先生は,提案授業と午前中の授業を見て,現在の安西高校の教職員が取り組むべきテーマとして,次の三つの点を上げられました。
  @見取りのプロになる 
   ・一番支援が必要な生徒に支援を行うために,しっかりと丁寧に見取る。
   ・評価や注意ではなく,生徒の学びを薦めるための支援者になる。 
  Aジャンプの課題の作り方/目標と課題のズレを意識する
   ・「生徒に身に付けさせたいこと」を課題にするのではなく,課題に取り組むプロセスの中で,必要なことが    身に付けられるような学習課題を考える。
  Bグループ学習と権力関係/話し合うためではなく,気配を感じながら学ぶ
   ・「教えて上げて」(おせっかい)ではなく,「教えて」(おかげさま)でつながれる関係になる。
   ・発表も,グループの意見をまとめるのではなく,「個」の考えで良い。
 永島先生は,今回の提案授業の写真等を提示されながら,これらの点について,丁寧に説明してくださいました。
 永島先生のお話から,「なぜ」「どのように」グループ学習に取り組むのかという基本的な問題について,あらためて理解を深めることができました。
 さらに講演のしめくくりとして,永島先生は,学習課題について,次のような構造があることを話されました。
   □プログラム型  − 共有の課題   − 基礎から応用
   □プロジェクト型 − ジャンプの課題 − 応用の中から基礎を身に付ける
 教科書の内容を中心に,基礎・基本を学ぶことは大切です。さらに,それに加えて,プロジェクト型の学習課題(思考力・判断力・表現力をフルに発揮できるような高いレベルの学習課題)に日常的に挑戦することによって,その結果として基礎・基本もしっかりと身に付けさせていく方が,より効果的な教育活動になるのではないか――そのような観点から,学習課題について,さらに創意工夫していくことが,本校の研究課題として提示されました。
 あわせて,グループ学習をどう終えたら良いのか,また,終わった後で何を行う必要があるのかという点も,まだまだ改善すべき点があるという宿題をいただきました。

 今年度は,今回の公開研を含めて,約15回の校内研修を行いました。今後も,研修を重ねて,授業研究を深めていきたいと考えています。
 次年度は,6月下旬に,第1回の公開授業研究会を予定しています。多くの方々の参観をお待ちしています。